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年賀状の写真解像度について

写真入りの年賀状を作る人って、最近スゴく多いですよね。
自宅に届いた年賀状を見ると、半分以上が写真入りの年賀状でした。
もちろん、それぞれの年代によって、年賀状のデザインは大きく変わってきますし、一概には言えないのですが。
本サイトの筆者は、まともに子育て世代なので、やはりお子さんの写真を中心にした年賀状が多いです。

さて、そんな写真年賀状ですが、自宅に届いたものを見ると、写真がぼやけていたり、若干モザイクがかかったような、ガタガタな写真が散見されます。
これは、どうしてそうなるのでしょうか?
答えは「画像解像度」です。
画像解像度とは、写真データの密度を表すもので、1インチあたりの画素(ピクセル)数のことになります。
この画素数が少ないと、印刷した時にガタガタとした写真になってしまうのです。

商業用の印刷物の場合、最適な画像解像度は350dpiとされています。
「dpi」というのは、「ドット・パー・インチ」の略で、「ppi(ピクセル・パー・インチ)」とも呼ばれます。
商業用印刷の場合、1インチ(約2.54cm)あたり、350の画素がある画像ということになります。
商業用印刷では、印刷機が175線という、非常に細かい線数で印刷されます。理論的には、出力線数の倍の画像解像度があれば、綺麗に印刷されますので、350dpiという細かさになるわけです。

よく、ホームページに掲載している画像を、そのまま印刷しても綺麗になると勘違いしている人も多いのですが、ホームページに掲載している画像の場合、72dpiが最も多く、そのまま印刷すると、ガタガタになってしまいます。
ここで注意すべきは、「印刷する等倍での解像度が、350dpiである」ということです。
画像そのものが72dpiであっても、非常に大きい(ピクセル数が多い)画像の場合、印刷するサイズに縮小すると、相対的に1インチあたりの画素数が多くなって、350dpiの基準をクリアする場合もあります。
画像解像度というのは、あくまで等倍での考え方というのを覚えておいてください。

最近では、デジカメやスマホで撮影されたものを印刷する場合が多いですが、最近のスマホなんかは、800万画素~1000万画素を超える画素数で撮影されます。
これを、年賀状のサイズにすると、優に350dpiを超える解像度になるので、あまり意識することなく、きれいな印刷ができるようになっています。
注意したいのは、ガラケーで撮影した場合です。
多くのガラケーは、解像度が低いので、そのまま印刷するとガタガタになってしまうことがあります。

せっかくの年賀状。綺麗な写真で新年のご挨拶をしたいと、誰もが思うはず。
画像解像度というのを、注意して印刷するなり、印刷会社に出稿するように気をつけてください。

[参考サイト]
年賀状印刷は、やっぱり年賀本舗

画像解像度と画像サイズの違い

余白の取り方

自宅のプリンタで年賀状印刷をする場合、余白ってあまり気にしないと思います。ここで言う余白というのは、はがきの周囲4辺の余白のことです。
要するに、「フチ」ということですね。
最近のプリンタは、「フチ無し印刷」があ当たり前に出来ますので、はがきサイズいっぱいに写真を載せたりも可能です。

しかし、自分で作った年賀状のデータを、印刷会社に外注する場合は、余白(フチ)に注意が必要です。
ほとんどの印刷会社では、年賀状のフチ無し印刷が出来ません。
はがきの周囲4辺に、どうしても4mm~5mm程度の余白が出来ます。
これは何故かというと、印刷会社の印刷方法に起因します。
自宅のプリンタで印刷する場合は、はがきは当然、1枚のはがきに印刷するのですが、印刷会社の場合は、そんなことをしてると、大量の印刷をさばけなくなりますので、「4面付け」のはがきに印刷します。

「4面付け」のはがきとは、はがきを4つ分合わせた大きな用紙のことです。
1回の印刷で、4枚分を一気に印刷し、その後、4つに裁断するわけです。
こうすることで、時間を4分の1に短縮できますし、コストを抑えることができます。

こうした印刷方式をとっているために、4面付けのはがき用紙で、どうしてもフチが必要になるのです。
というのも、4つに裁断する時に、若干の誤差があって、若干ずれる場合があります。もし、フチ無しのデザインにしてると、断裁した時の誤差のズレによって、隣に配置したはがきに、隣のはがきの絵柄が入ってしまったり、ずれたりする危険があるので、余白がどうしても必要ということになります。

また、自宅のインクジェットプリンタとは異なり、オンデマンド印刷機や、オフセット印刷機で印刷するので、4面付けでなくても、単板(はがき1枚)で印刷する場合、用紙をくわえて送る作業が必要になります。
その咥えて送る時、どうしても余白が必要になるのです。

上記のことから、自宅で年賀状デザインを作成する場合、自宅のプリンタで印刷するのか、外注に出すのかを予め決めてから、データを作って下さい。
外注する場合は、必ず余白を作ってデザインすることが、基本です。

Illustratorの場合

Illustratorで年賀状をデザインする場合、ドキュメントの大きさをはがきサイズに設定します。
はがきサイズは100mm×148mmですね。
重要なのは、カラーモードです。
商業印刷の場合は、カラーモードはCMYKというのが絶対的なルールなんですが、年賀状印刷の場合は、自宅のカラープリンタで印刷する場合が多いと思います。
ここで、原則どおりCMYKでデータを作ると、色が濁って暗いイメージになる場合があります。
というのも、写真データはRGBになっていて、非常に鮮やかな色調です。
これを、CMYKに変換すると、色が沈んだ感じになって暗く感じてしまうのです。
印刷会社だと、専用システムでRGBからCMYKに変換しても、色が濁らないようなものもありますが、個人ではなかなか難しいです。
Photoshopで色調整しても、うまくいかない場合が大半です。

そうした場合を考慮すると、RGBのまま作ってしまうことをお勧めします。
ラスタライズ効果は、「高解像度(300dpi)」の設定で作成して下さい。
Illustratorで作成したデータは、「別名で保存」で、簡単にPDFファイルにできます。
PDFファイルにすると、例えば外注する場合でも、レイアウトの崩れや、文字化け、文字の置き換わりなどの心配がないので、お勧めです。

Photoshopの場合

Photoshopの場合、一番気をつけるべきなのは、「画像解像度」です。
写真の画像解像度についての記事でも説明しましたが、綺麗に印刷するためには、解像度が一番大切。
そのために、Photoshopで新規画像を作成する時は、等倍で350dpiになるように設定して下さい。
年賀状をPhotoshopだけで作る場合は、100mm×148mmのサイズで、350dpiになるようにしてください。
デジカメで撮影した画像を貼り付けることを念頭に入れた場合は、RGBのカラーモードの方が、より鮮やかに印刷できます。
ただし、印刷会社に外注する場合は、CMYKでしか受け付けてくれないところも多いので、外注を前提にした場合は、必ずCMYKのカラーモードにすること。
作る時は、レイヤーを使用すると作りやすいです。
ただし、外注先にデータを渡す場合、レイヤーがある.psdのデータで渡すと、フォントがラスタライズ化(画像化)していないために、外注先でファイルを開いた時に、文字が置き換わる危険性があります。
外注に出す場合は、レイヤーをすべて統合し、レイヤーパレットが「背景」の1つのみになるようにして、.psdか、.pngで出稿すると良いでしょう。
jpegデータでも良いのですが、開いたり保存したりを繰り返すと、画像のピクセルが損なわれて、画質が劣化します。
.pngは、いくら開いて保存してを繰り返しても、画質が劣化しませんので、オススメです。

無料イラストを活用する

年賀状デザインで一番困るのは、イラストをどうするか、ということです。
絵心のある人は、自分でイラストを描く事もできますが、殆どの人はそんなの無理ですよね。
年賀状ソフトに付属しているイラストやデザインを使うのが一番手っ取り早く、最近では宛名ソフト付属のイラストも、かなりセンスよく仕上げられています。
でも、どうしてもイラストが被ってしまうことがあります。
そんな時におすすめなのが、ネットで配布されている、著作権フリーの無料イラストです。
「年賀状イラスト 無料 著作権フリー」などの言葉で検索すると、かなりたくさんの無料イラストサイトがあります。
それらのサイトから、お気に入りのイラストデータをダウンロードして使うという手があります。
ここで、気をつけなければいけないのが、著作者の名前を表示する義務がある場合です。
せっかくオリジナルの年賀状を作ろうと思ってるのに、著作者の名前を入れたくないですよね。
無料と銘打ってるイラストが多いんですが、案外と様々な制約があります。
これは、各サイトに注意書きや説明がありますので、それに違反することのないようにしてください。
もちろん、ダウンロードしたイラストを転売したり、商売に使ったりは厳禁です。あくまで、個人使用を目的にする場合のみですので、ご注意を。

フォントで変わる年賀状の印象

年賀状のデザインで重要な要素を占めるのが、フォント(書体)です。
フォントを変えるだけで、デザイン全体の印象がガラリと変わります。
例えば、楷書体は和風のトラディショナルな印象に、明朝体は上品な印象に、丸ゴシック体は、カジュアルな印象に、ゴシック体はカチッとした印象に、という風に変わってきます。

注意したいのは、デザインやイラストとの相性。それと、送り先の年齢層や、職業などです。
会社用として出す場合に、丸ゴシック系のフォントを使うと、軽い感じになりますので、楷書体や行書体、明朝体のほうが無難でしょう。
自分が若かったり、小さいお子さんをお持ちの方は、送る先も若いケースがほとんどです。
例えば、お子さんの写真が入ったり、カジュアルなイラストが入っている年賀状なのに、フォントだけは行書体というのでは、ちぐはぐな印象になってしまいます。そうした場合は、丸ゴシックでカジュアルさを演出するというのが、良いでしょう。

昔から、デザイナーにとってフォントというのは、デザインを決めるにあたって、非常に重要な要素です。フォントは、まさしくデザインの一部であり、全体的な印象を左右する大切なものであるということを、認識しましょう。

年賀状デザインのトレンド

年賀状デザインには、トレンドがあります。世の中の流れや景気とともに、デザインのトレンドは変わっていきます。
昔の年賀状デザインは、単純に干支のイラストを配置しただけで、白場が多いデザインが多かったのですが、最近のデザインは非常に多様化しています。
例えば、干支の人形を作り、それを撮影して年賀状にするというデザイン。可愛らしい干支と、人形の質感が非常に楽しく、また明るくモダンな印象を与えます。
干支の文字を、カリグラフィーにして、格好良くデザインするのも、最近のトレンドです。
東日本段震災の時には、「おめでとうございます」という文字を入れずに、賀詞なしのデザインが多く使われました。
これも、世相を反映してのことです。
不景気になると、印刷の色も抑えられる傾向にあり、あまり派手すぎるデザインは敬遠される風潮もあります。
不景気の時には、白色の車が売れる、というのと似たような心理でしょうか。
景気の良い時は、カジュアルでポップなデザインが好まれます。
このように、景気や世相、その時代の空気感によって年賀状デザインは変遷しているのです。
毎年届く年賀状を保管して、昔と今の年賀状デザインを比較してみるのも、面白いと思いますよ。